現在家を購入した人のほとんどは住宅ローンを組んで家を購入されていると思いますが、同じ価格で同じものを購入した場合でも、支払う総額が違う場合があります。それはどんな時でしょうか?
恐らく一番多いのは金利が高い年に購入したか安い年に購入するかが支払総額に大きな影響を与えていると考えられます。それではどんな種類の金利があるのでしょうか?金利の歴史と住宅ローンの仕組みを簡単にご説明していきます。
金利の歴史
金利の歴史は意外と古く、日本でお金が生まれた頃には既に金利の概念があったとされています。
日本では初めて708年頃に和同開珎と言うお金の概念が生まれました。この頃には既に金利を決めたお金のやり取りがあったと言われていて最初は簡単にお金を稼ぐ方法として生み出されていたと言われています。
日本で現在も適用されている利息制限法は1877年に初めて法律化されていて、その頃の金利は最高で182%と言われております。
現在の上限金利が20%であると考えると恐ろしい金利ですね。
その後1954年に利息制限法が改正されましたが、そこから何度も改正を繰り替えし
今現在の20%に落ち着くことになります。
金利の仕組み
そもそも金利とはお金を借りた人が借りた金額に対して追加で払う金額の割合を表しています。
具体的な金利の出し方で言うと100万円を預金し1年後に101万になっていた場合は
金利は年率1%となります。金利とはお金を貸した対価の割合のことですね。
金利と利子の違いは、お金を借りた側が貸した側に返すお金の総額から元金を引いた金額です。つまり利子とはお金を借りた手数料のことになります。
どちらも同じような気がしますが元金に対しての対価を割合でみるか金額で見るかの違いになります。
利回りや利息も似てるように感じますが、これは立場の違いで
貸した側が借りた側からもらえる金額を利息と言い、割合で見ると利回りと言います。
住宅ローン金利の仕組み
住宅ローンの金利については変動金利と固定金利があり簡単に説明すると
変動金利
変動金利とは一定期間ごとに金利が変動する仕組みのことで住宅ローンなら5年毎に変更されます。住宅ローンを組まれている大半の方は金利が低い変動金利を選ぶことが多いです。ですがデメリットもあり金利が変動する為、返済計画が立てにくく、5年に1度は金利が上がる可能性もありますので返済額も増える可能性がでてきます。
固定金利
固定金利は契約した時点で金利がずっと一定になる仕組みで主に2種類存在します。
・全期間固定金利型=返済が終わるまで金利が変わらない
・固定金利期間選択型=設定した期間内のみ金利が変わらない
固定金利は金利が変動金利より高くなっておりますが、比較的に返済プランが立てやすく返済額は変わりません。ですがデメリットととしては市場金利が下がったとしても固定金利は返済額が下がらない事が注意点になります。
この2つが住宅ローン金利の種類になってきます。
どちらを選ぶのかは人にもよりますが比較的に変動金利を選ぶ方が多くなる傾向にあります。今は低金利なので確かに現在は変動金利の方が良いと思われますが、7年前までは固定金利ほうが金利が低くなっている時期が10年程あったので一概に変動金利が良いとは言えません。なのでその時の金利の傾向を分析して自身にあったものを選んでいきましょう。