退職金をさらに100万円単位でUPできる調整金について
自衛官の退職金は俸給+勤続年数で計算可能です。前回コラムでお伝えしましたが35年お勤めされた場合では曹長、尉官級の方で平均2,000万円前後(現在)受給されています。
その俸給+勤続年数以外にも「調整金」という名目でプラス支給(階級ごとで区分)される制度があります。区分制度を用いた調整給についてわかりやすく解説していきます。
退職金に上乗せされる調整金とは?
調整給は退職5年前の(60か月)階級によって支給額が変動します。また受給には条件があります。1曹以上の方が支給条件となり2曹以下の方は支給額0円となります。
調整金が支給される条件とは?
①1曹以上から受給資格有
※階級によって10区分に分別されます。
②依願退職時は勤続年数10年以上
※依願退職の場合、勤続10年未満は調整給支払い予定分の0%。
10年以上25年未満は調整給支払い予定分50%。
25年以上から100%受給条件となります。
③依願退職以外での勤続年数1年以上
※依願退職以外の場合、勤続1年未満は調整給支払い予定分の0%。
1年以上5年未満は調整給支払い予定分50%。
5年以上から100%受給条件となります。
①の区分表を元に退職5年前(60カ月)の階級別で調整給は支給されます。
例) 退職3年前まで10区分(2尉)退職2年前に9区分(1尉官)へ 昇格した場合は36か月分を10区分、24月分を9区分で計算することとなります。調整給が支給されるのは1曹からとなり受給額も130万円からとなっています。
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