自営業でも住宅ローンを借りることはできます。しかし、自営業で住宅ローンを借りるときには、返済能力を示す必要があるのです。返済能力は申告所得から判断されます。例えば、前年度までの申告所得が300万円以上の人などという条件が、金融機関によって定められています。そのため、確定申告をしていることが確実に必要になるのです。また、過去3年間の申告所得が必要になることもあるので、確定申告は毎年しておくと役立つ可能性が高いです。
金融機関によって住宅ローンの条件は違いますので、各金融機関の条件を調べることから始めましょう。さらに自営業が心配されるのは収入の安定性です。過去3年間の申告所得があれば、安定して稼いでいることも証明できます。
金融機関の審査は会社員に比べて自営業の方が厳しいです。例えば、会社員が勤続1年以上でいい場合でも、自営業は業歴が3年以上が条件となることがあります。金融機関は安定した収入を得ていることを重視しているため、自営業は安定した収入を証明する必要があるのです。また、借りる金額によって、さらに厳しい条件になることも少なくありません。30年ローンのような長期間ローンになると、そこまで返し続けられるのかなども審査の対象になります。長期間安定した収入を見込める業種というのは少ないですので、厳しい審査になるでしょう。ただ、借りる金額が少なければ審査が少しは甘くなるので、頭金などがあると審査が緩むこともあります。
自営業に対する住宅ローンの条件は金融機関によって違いますので、複数の金融機関で審査を受けることが重要です。金融機関の担当者によっては、破格の条件で融資をしてくれる場合もあるのです。しかし、そのような金融機関は審査を受けてみないと分かりません。複数の金融機関で審査を受けると幸運な出会いもあるでしょう。そのような出会いがなくても、それぞれの金融機関を比べるだけで、自分に有利な金融機関を見つけることができるかもしれません。