投資用の物件は一生懸命選ぶ一方で、住宅ローンに関してはあまり考えずに不動産会社から提示されたものをそのまま選ぶという人も案外多かったりするのですが、住宅ローンは投資用の物件を購入するのと同じくらいじっくりと選んでおいて損はありません。住宅ローンは長期的に返済することになるため借りる銀行が違えば場合によっては返済額が数百万円単位で変わることもあります。
住宅ローンを選ぶ際に真っ先に比較するのが金利ではないでしょうか。金利は直接総返済額に影響してくるので重要視することは間違ってはいませんが、資料に書いてある金利がそのまま適用されるわけではありません。
多くの銀行では住宅ローンを借りると同時に口座を開設し、公共料金などをその口座から引き落とすように設定することで金利をさらに低くしてくれたりします。またほかの銀行の資料を持って行くことによって銀行間で競争させ、紙面よりも金利を引き下げてもらうといった方法もあるので気になった銀行には直接出向いて実際に金利がいくらになるのかを聞いてみましょう。
また住宅ローンを借りた場合は団体信用生命保険に加入する場合になることがほとんどですし、保証会社に支払う保証料が発生する事も多いです。そして各種手続きには手数料が別途必要になります。このうち団体信用生命保険は銀行側が負担してくれることも多いですが、銀行によっては金利に上乗せされている場合もあります。保証料もまた金利に上乗せされていることも多いので、住宅ローンだけの金利を見るとほかの銀行よりも低かったのに、保証料などの金利が上乗せされることによってほかの銀行よりも返済額が多くなったという場合もあります。住宅ローンを選ぶ時には担当の人に必ずトータルでいくら必要になるのかを確認しておきましょう。
そして金利のタイプも大切で、大きく分けると変動金利と固定金利があります。変動金利は景気によって金利が変動しますが固定金利よりも金利が低いことが多いです。一方固定金利は景気の動向に金利が左右されないので返済計画が立てやすいというメリットがあります。