変動金利とは、文字通り、返済の途中に経済情勢によって金利が見直されていくタイプの金利です。金利が上昇することもありますし、逆に低くなることもあります。
変動金利のメリットは、固定金利よりも金利が低く設定されていることです。ローン開始時は変動金利のほうが低金利ですから、当座は固定金利よりも低い金利でローンを組むことが可能です。もしも、そのまま金利が上昇しなければお得といえるでしょう。しかし、将来、金利が上昇するリスクがあります。金利上昇によって返済金額が急に増加する危険性があることはデメリットです。
固定金利とは最初に設定した金利が継続されるタイプの金利です。全期間を固定金利にするローンと一定期間だけを固定金利にするローンがあります。経済情勢が変化して市中金利がどのようになろうとも最初に決めた金利で支払えばよいのです。
固定金利のメリットは金利が変わらないので返済額も一定であり、将来の計画を立てやすいという点です。急激に金利が上昇して返済が困難になるという心配はありません。しかし、ローンを組んだ当座は変動金利よりも高い金利になっている点はデメリットです。変動金利を選んだ人よりも最終的な返済総額が多くなることもあります。
変動金利と固定金利、それぞれの特徴をとらえて決めよう
もしも将来の金利が上昇すると思うなら固定金利を選び、下降すると思うなら変動金利を選ぶようにすればよいでしょう。しかし、現実問題として将来の経済の動向を正確に予見することは困難です。そのため、ローンを組む際にはこれらの2つの金利の特徴をとらえ、自分の状況を冷静に判断して選択しましょう。
変動金利を選ぶとよい人は、経済的に余裕があって金利が少しくらい上昇しても耐え得ると思う人です。また、返済期間が短い人も変動金利が向いています。逆に、返済期間が長期の人は金利が変動する心配がない固定金利のほうが向いています。また、将来は子どもの教育費が必要になることが予想されて返済額を増やす余裕がない人も固定金利を利用するほうがよいでしょう。どちらがよいということではなく、自分に向いた金利を選ぶようにするべきです。